富良野・美瑛の象徴とも言える畑に佇む一本の木。ずっと前からあれは何のためにあるのだろうと気になっていました。まるで丘のシンボルのように凛として畑に立っています。
畑の区画のため、農作業の休憩のため、諸説色々聞いたことがありましたが、先日古い番組の録画を見ていたら判明しました。
番組によるとあれは「墓標」なのだそうです。
厳しい開拓時代、まだ機械もそこまで発達していなかった頃、畑を耕すのは馬でした。
家族同然の馬が亡くなってしまったあと、その馬への感謝の気持ちを忘れないために、畑の一部に馬の亡骸を埋め、その上に一本の木を植えたと言われているそうです。
綺麗な風景ですが、悲しいような温かいようなエピソードがあったのですね。
美瑛の風景がますます人間らしいものに感じられるようになりました。