Kitaland

10代で札幌に移住して気づいたら30代半ばになっていました

アメックスゴールド・マイル祭に学ぶブログ運営術

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ひーこらひーこら!大盤小判がザックザック!!

こんばんは、旅行ブロガーkitalanです。

最近『IDEA FACTORY 頭をアイデア工場にする20のステップ』という書籍を読みました。仕事柄、人とは違った着眼点が欲しい部分があるのですが、良い意味で期待を裏切る面白さで心がワクワク踊っている状態です。予想以上に面白かった!!

どんな本なん?

シンプルに言えば、「見方を変えるのがアイデアを出すための絶対条件」って内容の本なんです。

それがアメックスのゴールド祭とどんな関係があるんや

なさそうであるんですよ!まぁ聞いてくださいよ。

 

例えばシンガポール動物園の話で、「変形」を軸に物事を見る。ってくだりがあります。

一般的に動物園は「檻に入れられた動物を人間が見る」っていう発想ですよね??

あたりまえやん

ところが、この本に言わせれば、逆なんです。その逆がビジネスチャンスだよ!って話です。

何言ってんだお前 頭おかしんじゃね?

どういうことかというと、人間が動物を見るのではなく、自由に動き回る動物に人間が見られるって発想です。これがナイトサファリの発想につながったわけですね。

お前もさっさと檻に行って一生入ってろや わっかりずらー!

北海道で言えば、旭山動物園もそんな発想で運営されていますね。世の中、発想を生かしたイノベーションの連続が大事なんですねー!

旭山動物園が、動物園のイノベーションとして取り組んだ「行動展示」は、「動物のすごさ、美しさ、尊さを伝える」ことを何より目的にした展示方法です。これは、動かすために曲芸をさせるといった、人間が見たい行動を動物に押し付けるものではなく、その動物が本来持っている「走る・飛ぶ・泳ぐ・捕食する」といった"動く瞬間"のすごさ、美しさ、そして尊さを来園者に見てもらうために、動物本来の動きを"引き出す"展示方法なのです。

動物園のイノベーション「行動展示」|ホームメイト・リサーチ

 ふむ。つまり「逆に考えるんだ。あげちゃってもいいさ と考えるんだ」って発想だな

それそれ笑

さて、話を本題に戻します。この書籍の考えをもとに、一年以上前に起きた「AMEXゴールド祭」について考察します。

やっとはじまったか。前置きの長いやつや

アメックスの大型キャンペーンで本当に稼いだ人からヒントを探し出す

一年以上前に「AMEXゴールド祭」というキャンペーンが開催されていました。アメックスゴールドカードのキャンペーンで、公共料金の引き落とし1回につき、2000ボーナスポイントが付与されるというキャンペーンでした。「雨金祭」と言って、インターネット上でつけられた名前です。

ところが、「公共料金」の枠が曖昧だったため、様々なコンテンツ(30円の動画とか、100円の動画とか)でも、そのつど2000ポイント付与されるという事態が起きたのですね。そこで、100回とか200回とか動画を見ると人が続出した・・・

僕はこの当時は単なる傍観者だったんですが、いやぁこの時は毎日ネットを観察していて本当に面白かった!!リアル億万長者が発生したり、キャンペーン非対象者が激怒したり・・・まさに阿鼻叫喚の極めた状態でした。地獄の鬼も仏様もびっくりだぜ・・・!って感じです。このあたりの遺恨は価格コムの口コミや、アマゾンの口コミを見ると一目然です。

で、このキャンペーンを静観していた身としては、今思えば4つの層がいたなぁと。まさに現代版ゴールドラッシュです。『現代版・アメリカンエキスプレスゴールドラッシュ』とでも命名しましょう。

アメックス・ゴールドラッシュで動いた3人のおっさんと普通のおっさん

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アメックスという山で、大盤小判がザクザク出るらしいぞ。

誰かがつぶやきました。

噂の真偽を確かめるため、多くの人々が行動にでました。

しかし、情報が確定するのは、制度上どうしても月末です。月末を待たずしてアメックス山へ旅へ出るのは、あまりにコストがかかり過ぎです。

かくして一般の人々は月末まで二の足を踏むことになります。

そんな中、事は一刻を争うと思い、4人のおじさんが立ち上がりました。

一人は、素早いおじさん、もう一人は賢いおじさん、続いて大きいおじさん、最後は普通のおじさんです。

名付けて4人のおじさんです。

素早いおじさん

素早いおじさんは、情報が錯綜する中、自分で仮説を立て、時に検証を繰り返しながら、どんどん行動に出ました。仮説に基づく実験をしたら、即フィードバック(お問い合わせ等)をし、それに基づいてオリジナル行動をするというスタンスです。いわゆるPDCAサイクルってやつです。

月末を待たずして、彼は人々よりも一歩も二歩も先に金塊にたどり着き、大盤小判をザックザック手に入れました。身体を張って大アメックスの大金塊を手に入れました。

大盤小判とったどー!!

素早いおじさんはこのようにしてゴールドラッシュの大勝利者です。

賢いおじさん

時を同じくして、とある村には賢いおじさんがいました。賢いおじさんは、生活にはそこまで困窮していませんでしたが、いつか大金持ちになりたいという夢はありました。ですが、賢いおじさんは日頃から仕事が忙しく、アメックス鉱山へ向かう時間はとてもじゃないが捻出できません。そこでおじさんは考えました。

逆に考えるんだ、金塊はあげちゃってもいいさ、って考えるのさ!

そこで賢いおじさんは、自ら金塊を探しに行くのを諦めました。その代わり、金塊の発掘方法を徹底的に調べあげ、それ専門のお店を立ち上げました。情報料を無料にして、スポンサーにお金をもらうことにしたのです。月末を待たずして、人々は賢いおじさんのお店に群がりました。情報から発掘道具まで、人々が殺到するという状態がしばらく続きます。そんなこんなで賢いおじさんのお店はどんどん大きくなり、今では大手企業にまで成長しました。

大きいおじさん

大きいおじさんは、日本という国に住んでいました。

ご存じの通り、日本という国は、ビジネスにおいては動きが遅いと言わざるを得ない国です。そして、非常に慎重な思考回路の持ち主が多い国です。大きいおじさんだけではありません。普通のおじさんからおばさん、お兄さん、お姉さんまで、日本の人々は「まずは安全を確認してから」という発想が強すぎます。かくしてアメックスゴールドラッシュの噂を聞いた時も、「まずは様子見」というスタイルをとってみました。

ただし大きいおじさんは権力も大きかったので、生活は裕福でした。

 

月末になりました。本当にアメックス鉱山があることが発覚しました。世間は大パニックです。

大きいおじさんは「おお、まじか」と思いました。

ですが、もう後の祭りです。今から鉱山へ向かったところで、金塊は捕りつくされてしまうでしょう。大きいおじさんは仕方ないので、「鉱山へ行く労働者階級と自分は違う」と考えることにしました。内心は悔しいですが、プライドは高いので素知らぬ顔です。日本人に多い発想ですね。

ただ実際のところ、元々大きいおじさんは裕福だったため、「まぁ、そんなもんか」という感じで、アメックスゴールドラッシュも見送っておきました。ですから、大きいおじさんも、平和に幸せに暮らしています。めでたしめでたし・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・ですか??

残された普通のおっさんはどうなったのでしょうか!?

実は、普通のおじさんは一人ではありませんでした。大量にいました。普通のおっさんたちです。権力のない大きいおじさん。これが日本人の典型です。

ですから、一人は素早いおじさんの真似をし、一人は賢いおじさんの真似をし、一人は大きいおじさんのようなスタイルをとり・・・

その後どうなったかは予想は着きますよね。

 

素早いおじさんには追いつけない、賢いおじさんにはスタート地点で負けている、大きいおじさんほどの財力も権力も元々ない・・・

当然ですが、アイディアは、誰かの真似をするだけでは面白いものにはならないんです。オリジナリティを出すには、スピードと独自の路線が絶対に必要です。

賢くない、普通のおっさんたち。ある人は鉱山へ行ってから金塊がとりつくされていることに憤り、またある人は、賢いおじさんの真似をしてお店を立ち上げましたがうまくいかず・・・二番煎じで成功することはあまりありません。

アメックス・ゴールドラッシュで一番設けたのは誰か

このアメックス山のゴールドラッシュでの、一番の成功者はいったい誰なのでしょうか。

素早いおじさん。

億万長者になりましたが、長い目で見ると、いつか財産を使い果たしてしまうかもしれません。それでもまぁ、成功者ですよね。

賢いおじさん。

この人が最も利益を出し続けるはずです。しかも、そのスタイルは人々にとって価値あるものを提供し続けるというスタイルです。誰も文句を言いません。見ていて理想的です。

だから逆に、日本の普通のおじさんたちは、こぞって賢いおじさんの真似をし続けます。「普通」「リスクが少ない」「人のためになる」こんなおいしいキーワードを日本人は大好きです。賢いおじさんの真似をするなという方が難しいかもしれません。

ですが、大前提ですが、賢いおじさんはそもそも「賢い」んです。賢く商売をしているのです。「見せ方」まで視野に入れてお店を運営しているんですね。普通のおじさんたちは賢いおじさんのようにうまくすることができません。

ブログ運営における大事なこと

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ブログ運営をする上で一番大事なことは、素早く賢いおじさんになることです。

つまり、発想の転換を図ることです。みんなが鉱山に群がる時に、道具と情報を売り出してやる。この発想にたどり着いた人のみが成功者になれるのです。

そのために大事な発想もいくつかあります。

 

  1. すぐ行動する
  2. アイディアの九割はしょうもないもの。需要がなくてもめげない
  3. 二番煎じに意味はない
  4. アイディアは過去に学べ

 

あれ?3番と4番、矛盾してね?

そうなんです。だからビジネスは面白いんです。アイディアを絞り出せば、3番と4番の矛盾の答えもひねり出せるはずです。なんて書籍に書いていました

ところで君はどんなおっさんなの?

僕ですか?もちろん僕は中年やせ型のおっさんただのおじさんです。

ダントツで普通のおっさん乙

 

真面目な話ですが、アイディアを生み出すには、発想の転換と仕組みづくりが絶対に必要です。本当にそれが楽しめれば、それはもうイノベーションが起きているのと同義です。

ことブログ運営においては、素早いおっさんのやったことを真似しているだけではだめですよね。素早いおっさんの発想を生かす工夫をしなければいけません。