Kitaland

10代で札幌に移住して気づいたら30代半ばになっていました

投資信託を銀行で申し込んでいる人の約半数が損失を出しているという異常な話

投資信託を銀行で買うのは資産運用効率をまるで意識していない行動です

 

 

 こんにちは、北海道に移住したけどお金の話、金の話ばかりのkitalanです。

「銀行で投資信託を購入している人の半数が損失を出している」というニュースを目にしました。日経新聞です。

2017年は上げ相場だったのに、どうもおかしな話ですね。インデックスに乗っていれば大抵の人は好調の波にのれているはずだと思うのですが。

以下、その記事です。情報提供元は日経新聞の電子版です。一部抜粋しました。

 

 
 
 
 

金融庁が都銀や地銀の計29行を対象に2018年3月末時点の運用損益を調べたところ、損失を抱える顧客は46%と全体の半分近くに達した。損失率が10%以下の個人が全体の35%ともっとも多かった。個別行では「平均の運用損益率がマイナスの金融機関もあった」(金融庁)という。

 運用損益は、投信の購入時と今年3月末時点の評価額を比較。累計の受け取り分配金(税引き後)や販売会社に支払う手数料なども加味して全体の収益を算出した。

 ここ数年は緩和マネーの流入で世界的に株価が堅調に推移する。本来なら個人が高い収益を得ていいはずだが、実態が異なるのは日本固有の投信の構造があるからだ。

 

投信で損失、個人の半数 過度な分配金や短期の売買あだ 金融庁「成績比べる指標を」 :日本経済新聞

こんな感じの記事が載っていました。

上げ相場で資産がマイナスになる??それも投資者のおよそ半数も?重ね重ねおかしな話ですね。

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銀行や証券会社は「運用」のプロではありません

基本的な話ですが、銀行マンや証券会社の営業マンは資産の運用のプロではありません。この辺を勘違いして安易に難しいことはプロに任せればいいや、えいっ!なんて感じで大切な資産を丸投げしてしまっては絶対にいけません。

営業マンの仕事はあくまで「営業」です。例えば携帯電話のキャンペーンガールに携帯電話の仕組みを尋ねると、自社の製品情報には詳しいですが、よそのプランには全く見当違いな解答をする・・・そんな事例がザラにあります。ひどい人だと「今安い情報」しか知らなくて、自社の運用プランさえしっかり把握していない人もいますよね、魏銀行や証券会社でそこまでひどいことはないと思いますが・・・。でも、つまりはそういうことです。

銀行や証券マンの営業さんも資産運用のプロでもなんでもありません。ただ単純に自社製品について詳しい人。自社製品の売り込みが上手な人。それだけです。

 

そしてその「自社製品」というのは大抵が投資家目線で作られている商品ではありません。営業さんが売り込みにかけるのは自社に利益になる商品=営業マンのインセンティブが大きい商品なわけです。

これは保険の営業でも同じ仕組みであり、例えば一般のお客さんが確実に得をするであろう数少ない商品明治安田生命の「自分の積み立て保険」を必至で営業をしている営業レディを私は見たことがありません。他の保険へと誘導するための確実な釣り商品ですよね。釣り商品だけ契約するというのも成立するだけ良心的ではありますが。「自分の積み立て保険」は数少ない優良な保険(貯金)ですので、興味があれば下記をご覧ください。

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インターネット証券とリアル店舗の手数料の違いを比較してみれば明らか

インターネット証券と対面式店舗の手数料の違いを見れば、損益に差が出るのは明らかです。

投資信託の場合は通常、買い付けの際にかかる手数料と保有期間にかかる手数料(信託報酬)が存在しますが、時代の変化も相まって、今では買い付け手数料部分は無料(ノーロード)がインターネット証券会社の間では主流です(インデックスファンド=平均株価に連動する商品の場合)。

ところが対面式販売の場合、この購入にもいちいち手数料がかかります。

私はもうインターネット証券でしかやり取りをしていませんので対面式販売の詳しい手数料は分かりませんが、投資においては1%の差でも将来的には100万円単位で差が出てきます。それを考えれば、様々なメリットを鑑みても対面販売の投資信託をチョイスするメリットは見当たりません。このあたりの手数料にさして興味がない人は、そもそも投資に向いていないと思うので、投資の世界に足を踏み入れるべきではないとさえ思います。

かと思えば、「投資に及び腰の日本人」なんて記事も目にしますから、いったいどの国が日本人をそうさせたんじゃ!と突っ込みを入れたくなりますが、日本人の気質というのは本当に難しいものです。

 

お金のことに及び腰な日本人、専門家に丸投げする日本人

日本人は気質的にお金に対して学ぶ姿勢が低いです。これは完全に給与の天引き制度のせいですね。給与に対して税金はもってかれるもんだともう思っているんでしょう。それから、お金は「不浄」みたいな意識も根強いです。だから専門家に丸投げしてしまう。おまけに世界でも類を見ない平和な国ですから他人に対する信用度も高い。信用というか不用心というか。そんな気質も影響しているんでしょう。

逆にアメリカ人はお金は「未来を変える力」みたいな意識もありますし、確定申告も自ら行います。必然的にお金にこだわれる土壌ができあがっているんですね。

 

まとめ:銀行で対面店舗で投信信託を買うのは絶対にやめましょう

2017年度の上げ相場でさえ半数が損失を出すというのははっきり言って異常事態です。

これは完全に手数料と短期売買の繰り返しのせいです。

営業マンさんはユーザーの論理ではなく会社の論理で動かざるを得ないものです。そのことを踏まえて資産運用に臨むと良いでしょう。インターネット証券を選ぶのが大正解です。

思考停止には陥らず、自分の資産は自分で創っていきたいものです。(自分への戒めでもありますが)。。

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