Kitaland

10代で札幌に移住して気づいたら30代半ばになっていました

初年度年会費無料のカードを渡り歩くのは『悪』なのかを検証してみた

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kitalanです。クレジットカードを使い倒しながら日々旅行を楽しんでいます。

ところで皆さんはクレジットカードを利用していますか?この記事にたどり着かれた方はAMEXゴールドカードの解約を考えていたり、人生で使い倒すべきカードをはいったいなんなのか。そんなことを考えているかと思います。

今回の記事では、平均的なクレジットカードの決済額に触れつつ、『初年度年会費無料』のカードを使い歩くのは良いのか悪いのかについて検証してみます。

一般的に、クレジットカードの利用額って月額どのくらいなんだろうね。

ということで調べてみました。

クレジットカードの月額利用平均額は5.8万円だそうです。

ではでは、この数値をもとに『初年度年会費無料のカードを渡りあ歩くのは悪なのか』というテーマで考察していきます。

月額5.8万円で初年度のみクレジットカードを利用した場合、クレジットカード会社には迷惑なのか

一般的なクレジットカードの月額利用平均額は5.8万円です。この数値は「日本クレジット協会によるものです。この件について「ITメディア」さんがまとめていました。引用します。

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http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1711/28/news090.html

 

クレジットカードの平均所持枚数は2.9枚。利用シーンは「ネットショッピング」(86.5%)が最も多く、「量販店」(57.9%)、「スーパー」(55.4%)――と続いた。

 クレジットカードの利用で不安に思っていることは「盗難・紛失によるカードの悪用」(50.8%)、「後払いのため使い過ぎが心配」(49.8%)などが半数を占めた。

 直近1年以内で、クレジットカードに関するトラブルがあった人は15.0%。内容は「カードが利用できなかった」(23.1%)、「身に覚えのない請求をされた」(17.5%)などが多かった。

 こんな感じの記事がITメディアさんに記載されていました。クレジットカードの月額平均利用額は5.8万円。これをもとに考察してみましょう。計算を楽にするためにざっくりと6万円で計算をします。

月額6万円を利用すると、貯まるクレジットカードのポイントは年間7200ポイントです。

これは還元率1%のカードを基準に考えました。1.5%ならば10800ポイントですし、還元率が2%ならば3600ポイントになります。

 

ポイントの価値は考え出すとキリがありませんので、1ポイント1円として考えます。

余談ですが、1マイルは3円の価値という時代もありましたが、今となってはかなり使い勝手が悪い(=マイルが貯まってもとれない)ので、実質1マイル2円の価値もないと個人的には考えています。

加盟店はクレジットカード会社に手数料を支払っている

実はクレジットカード加盟店は、クレジットカード会社に対して売り上げに対して手数料を払っています。手数料が3%ならば、10000円の決済に対して300円の手数料ですね。

一般的に、加盟店がどのくらい手数料を払っているかというと、下記の表のような形になります。

バーやクラブなどの飲食店 4 ~ 7 %
一般の小売店や専門店 3 ~ 5 %
デパート 2 ~ 3 %
家電量販店やコンビニエンス・ストア 1 ~ 1.5 %

 3~5%が相場なようなので、それをもとに計算しましょう。

尚、表から分かるように、加盟店によって手数料は変わります。飲食店がクレジットカード決済のお客さんを嫌う理由が分かりますね。

ただ、最近は手数料自体も安いところがでているようです。私がよく行く焼肉屋さんはクレジット決済の機器を楽天系列のものにしました(レシートに記載される)、美容院はリクルート系列に変えていました。また、お店によってはソフトバンク系列もあるようです。どうやらその機械によっても手数料は変わってくるようです。

さらに追記ですが、AMEXの手数料は、他の会社(VISA,Master)に比べてさらに1%や2%も手数料が高くつきます。

即ち、率直に言えば、薄利多売のお店にとってはAMEX決済は嫌われます。

年間70万円を決済した場合の手数料

月58000円。年間で696000円をクレジットカードで払ったと仮定します。ざっくりと70万円で計算しましょう。

消費者に貯まるポイントは、

 

  • 還元率0.5%のカード⇒3500ポイント
  • 還元率1%のカード⇒7000ポイント
  • 還元率2%のカード⇒14000ポイント

 

ですね。

加盟店がクレジットカード会社に支払う料金は、

 

  • 3%の契約⇒21000円
  • 4%の契約⇒28000円
  • 5%の契約⇒35000円

 

こんな感じです。

具体的に見てみましょう。

<還元率1%のカードを消費者が利用する。店舗側は5%の契約をしていた>

このケースの場合は、クレジットカード会社が得る利益は4%、即ち28000円となります。年会費無料のカードでも、カード会社は28000円の利益がでますね。消費者が年間70万円を決済してくれれば。

<還元率1%のカードを消費者が利用する。店舗側は6%の契約をしていた>

こんなケースもあるかもしれません。

この場合でもやはり、カード会社は35000円の利益がでます。

 

だいたいこんな感じでカード会社は利益を出しているようです。

なお、友人に某〇リ〇クスで働いている友人がいますが、詳しい手数料については教えてくれませんでした。コンプライアンスはかなり厳しいようです。

結論

今回、「初年度年会費無料のカードを渡り歩くのは悪なのか」というテーマで考察をしてきました。

結論はずばり「悪ではない」です。ただし、一般平均70万円を年間決済した場合です。年間決済70万円以上の人なら、初年度年会費無料は悪ではない。

 ビジネスモデル的に、ユーザーから支払われなくても、加盟店からの支払いがありますので、クレジットカード会社にとってはマイナスにならないという結論に達しました。

 

これって、不動産業界の仲介手数料と似たような発想ですね。こちらも仲介手数料無料にしてもらっても、不動産会社には貸主からの利益が発生しますからね。

そんなこんなで、今日のテーマの結論!

テーマ

『初年度年会費無料のカードを渡り歩くのは悪なのか』

結論

『悪ではない』

 

ところで真に憂うべきは、「小さな小売店」や「個人店」でのクレジット決済です。ぎりぎりでやっている小さなお店にとっては、クレジットカード決済の手数料だって馬鹿にできない。

大手のクレジットカード会社に年会費のことを気遣うよりならば、数%の売り上げ誤差が死活問題になりうる、小さなお店を気遣う優しさを持ちましょう。