こんにちは、kitalanです。
連日ANAの株価が暴落していますね、原因はロールス・ロイス社製のエンジンで間違いないようです。
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この株価の下落はどこまで続くのでしょうか。年初来最安値を更新し続けています。
積み立てNISAやidecoを始めたばかりの陸マイラーはこの逆境を利用して心を整えよう
マイル活動をしていると、「お得」というワードに敏感になりますよね。多くのパターンとして、行きつく先が本格的な株式投資です。インデックスだろうが個別株だろうがFXだろうが・・・興味を抱かなかった人の方が少ないはず。
ですが、株式投資初心者の私達が、2017年からの上げ相場に乗っかって、この先の暴落相場を本当に乗り越えることができるのでしょうか。
暴落の時は必ずやってきます。
陸マイル活動に終わりが見えてきたとき、次に目移りするのが株式投資
初めて陸でマイルを貯める方法を知った時は目から鱗状態だったと思います。様々なブログを読み漁り、次第に、ポイントサイト、クレジットカード、FX・・・と色々と目移りしていき、最終的に株式投資に落ち着く人は案外といるのではないでしょうか。
陸でマイルを貯める方々の情報源は、たいていの場合はインターネットになります。書籍はあまり出ていませんからね。
さて、なぜこのような流れになるのかというと、私の考える陸マイラーには二通りのタイプがあるためです。
飛行機本体・フライト自体を楽しめるマイラーは修行層への道へと進む
陸でマイルを貯める人間には二通りがいると思っているkitalanです。一つ目のタイプは、そもそも飛行機や航空会社、フライト自体が好きなタイプの人です。この手のタイプの人たちは旅行自体を好きですし、そもそも陸でマイルを貯めていなくても、フライトでマイルを貯めているという王道の人たちが多いです。従って必然的に、各航空会社のステータス会員を目指していくこととなります。ダイヤ会員とかそういうやつですね。一般的にステータスは一度手にしたらカード会員であり続ける限りは失うことがありません。ANAでいうSFC,JALでいうJGCと呼ばれるものですね。
このステータスを得るために、年間50万円分くらい飛行機に乗らなければいけません。PP単価とか呼ばれたりします。
この道に進む人は、それなりに裕福か、取得に充てられる人だけのマイルを保有しているか(マイル→SKYコインというルート)、それこそビジネスで飛行機に乗る機会が多いか、といった、全うに航空会社を使っている人が多いです。最近は流行りすぎてどうこう・・・とか聞きますが、いずれにせよ、自分の利用する航空会社事態に投資をしています。
繰り返しになりますが、飛行機やフライト自体が好きな人はSFCやJGC修行への道へ進む人が多いです。
節約志向のマイラーは株式投資や資産運用の道へと進む
一方で、陸マイラーにはもう一つ、節約志向の人々もいます。少数派なのかもしれませんが、マイルを貯める理由は単純に、飛行機を予約するよりもマイルの方がお金がかからないから。格安でJALやANAに乗ることができるから。格安でビジネスクラスに乗ることができるから。こんな風に考えている人々です。私なんかもしっかりそれに当てはまります笑
だから私はSFC修行とかにはあまり興味がないんですよね。ビジネスクラスにはたまに乗った時の感動が忘れられないため、興味がありますが・・・。
さて、この節約志向のマイラーですが、一般的にだいたいの方々がマイル貯蓄活動に行き詰ります。理由は簡単、ポイントサイト経由のマイルを貯める方法はいつか限界にたどり着くから(案件の消費)。それからもう一つ、クレジットカード中心のマイル活動は、長期の時間が必要だから。この二つです。
それからもう一つの理由。マイルを貯めすぎてしまう、という贅沢な結末です。
マイルは使えてこそ意味があるものであり、そもそもそんなに旅行に行かない人や、家族ではなく自分の分だけマイルを貯めている人は、マイルが余ってしまうという現象が起きます。
そうすると、わざわざ現金化できるものをどうしてマイルにする必要があるのだという疑問にぶつかり、マイル活動に終止符を打つことになります。
マイル蓄積活動を終えたマイラーの向かう先は資産運用
マイルをコツコツ貯めていた人の興味のベクトルは次はどこへむかうのか。ずばりこれは「資産運用」です。
なぜかと言ったら、一度インターネット上に転がっているお得な情報の旨みを知ってしまったら、「よりお得なものはないか」と考え出すからです。
宝くじやロトはギャンブルに近いのであまり食指が伸びません。なまじ目が肥えていますから、より確実な方法を探します。
資産運用の前に節税を意識してふるさと納税や保険料控除に目が行くかと思いますが、これらもいずれマスターしてしまいます。
並行して、過去の蓄積からポイントサイト等でコツコツと小銭は貯めていますので、何となく気持ちが大きくなってしまいます。典型的な利益バイアスですが、そんなこんなで投資リスクを負ってもまぁ多少は良い!という気持ちになり、いよいよ積み立てNISAやidecoにチャレンジしていきます。
これらの一連の流れは個人的に悪いこととは考えていません。というよりも、自分の行動を一般化して説明しているだけなので、自己否定をあまりしたくないだけです笑
なまじ目が肥えているだけに、インターネット上から、「株式投資は安全」というソースを探し出します。
今で言えば、「アメリカへのインデックス投資は勝利を約束されたような投資ゲーム」とか、そんな形ですね。
資産運用は長期投資が基本:メンタル負荷には本当に耐えられるのか
ところで積み立てNISAやidecoは長期投資が基本となります。特にイデコなんて60まで引き出すことさえできませんからね。投機と投資は異なります。投機は短期で利益を得る手法ですね。
それで長期投資が最適解となる資産運用ですが、ずばり、ここ数年の日本株およびアメリカ株は好調すぎるくらいに好調ですよね。
多くの人が感じていると思います。
そして、しっかり勉強すればするほど、「暴落の時はいつかは訪れるけど、そこを耐えれば資産は必ず再び増えていく。歴史がそれを証明している」という結論にたどりつくはずです。(アメリカ株に言われていることを日本株にも勝手に広げているだけだという見解もありますが)。
私自身も同様の考えですが、果たして本当にその時が来たとき、狼狽売りを本当に避けられるか。資産の目減りに本当に耐えられるのか。という疑問が生まれます。40万円が20万円になるのと、400万円が200万円になるのでは、精神に与えるダメージが違いすぎますよね。
上記の例は、積み立てNISA一年終了時に暴落が起きた時と、10年目終了に起きた時の比較です。
ここで狼狽して手放してしまったら完全に負けですよね。それは理屈ではわかっているのですが、いざその事態に直面してしまったら、不確実性の未来に対して、我慢し続けることが本当にできるのか。私にも自信がありません。
ギリシャショックで狼狽売りをしたという過去
私個人の話です。ギリシャ危機の頃、一時的に日本株が暴落しました。2009年頃です。
これは私の経験ですが、ちょうど陸マイラー活動にも飽き、せっかくだからとANA株を120万円分ほど購入していました。わずか500円くらいの手数料で株の上がり下がりを体験できるのが楽しかったし、優待券ももらえるという保険意識が働いていたんです。
そんな中、いきなりギリシャ危機報道され、新聞やネットでは悲観論が相次ぎました。
私の120万円分の資産もみるみる目減りしていき、ついに100万円を切ってしまいました。
90万円あたりで、私自身の精神が限界に来て、損益を確定してしまいました。マイナス28万円の損失という、苦い経験です。
あの時私は、理屈ではわかっていても、「この先もう上がることはないのではないか」という悲観論に飲まれ、損切りをしてしまったのです。
本当の非常事態の時、私達はどんな行動に出るのかは予測がつかないものです。
私たちは本当に狼狽売りに耐えられるのか
ここ2、3年で株式投資をはじめた人は、基本的には上げ相場しか経験していませんよね。2018年の頭にこそ調整相場はありましたが、そこまでの下げではありません。
みるみる減りゆく資産を目の当たりにするのは、かなりの精神的苦痛です。いつか戻ると信じていても、その戻りが「いつ」なのかは誰にも予測ができません。
これを避けるには、そもそも株式投資に手を出さないか、「経験」を重ねるしかありません。
波乱相場で経験を積んでみよう
さて、2018年8月現在、ANAの相場が荒れています。
日経平均がプラスに転じている中でも、ANAの株式は最安値を記録し続けています。
ただし、ANA株本体としては、配当の高さや株主優待、9月末に優待の確定時期が来ていること、東京オリンピックが2020年にあることなどを考えてると、割安感があります。ただしここでいう『割安感」というのは、個人的な感想であり、本格的に割安かどうかを考える場合はPBRなどの指標を参考にすべきです。
PBRとは「株価÷一株当たりの純資産=純資産率」で、1に近づくほど割安です。
現在ANAに関しては1.32なので、やや割安的な値です。
ちなみにJALも同じです。それならマイナス材料が少ないJALを購入した方が・・・という気もしますが・・・。
一度株を購入してみると分かりますが、買ったその瞬間から、その日の日経平均と個別株価が気になってしょうがなくなります。時事ニュースに対して視野が広がる一方で、頭の片隅には常にお金のことが住み着くようになります。
一般投資家&金の亡者のデビューです。
さて、前述しましたANAの株価ですが、実は、原油高などの悪いニュースもあります。そして何より、ロールス・ロイス製のエンジンのニュースを、企業不祥事とみるか、経済の流れに巻き込まれたただけとみるかが鍵となりそうです。
企業不祥事で安くなった株式は割安ではなく、危険株と考えるのが普通です。浮上の目はあまりありません。
私個人はどちらかというと後者のような気はしているのですが、それでもこの乱れ相場に対しては及び腰です。
ANA株に対して100万投資したとして、この乱高下に耐えられないようであれば、積み立てNISA3年目以降はやるべきではないかもしれません。
限度額いっぱいに積み立てたとして、3年目は80万円~120万円、4年目は120万~、5年目は160万円~と乱高下のリスクを背負っていくことになります。
積み立てNISAやidecoは長期投資としては有望ですが、暴落時に慌てないメンタルが必要です。
分かっていてもやめられない。人間の性ですよね。いつか来る暴落の時に備えて心を整えましょう。
さて、本日の株式市場も開き始めました。本日は22円+からのスタートになっていますね。長期投資長期投資・・・。以上、北海道kitalanからでした。